DKC総合カタログNo64
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注a) 耐候性は,キセノンランプ式促進耐候性試験又はサンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験のいずれかの試験を行う。B58C5以上,かつ,各測定,皮膜厚さが,すべて平均皮膜厚さの80%以上でなくてはならない。24―――350注a) 陽極酸化皮膜厚さを測定するときに,複合皮膜の厚さも測定しておくとよい。 なお,測定方法は,6.4 による。表面処理アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜(抜粋)Combined coatings of anodic oxide and organic coatings on Aluminium and Aluminium alloysAnodic oxide coatings on Aluminium and Aluminium alloys(827)1.適用範囲 この規格は,アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜(以下,皮膜という。)に関する全般的な規格であり,品質及び試験方法を規定する。      ただし,この規格は次ぎのものを除く。 a) バリヤー皮膜 b) 塗装又はめっきの下地皮膜 c) JIS H 8603に規定する硬質陽極酸化皮膜 6.1 外観,及び色 6.1.1 外観皮膜の外観は,有効面上に,きず,表面上のむら,粉ふきなどの用途上有害な欠陥がないものとする。外観の品質は、必要に応じて受渡当事者間で合意した標準見本又は限度見本によって行ってもよい。 6.2 皮膜厚さ 6.2.1 皮膜厚さの等級皮膜厚さは, 平均皮膜厚さ(μm)によって表し,表2に適合しなければならない。なお,皮膜厚さの等級は,製品の用途 及び使用環境などを考慮して選択するが,受渡当事者間で特別な協定がない限り,表2による。 6.2.2 皮膜厚さの等級と主な用途例皮膜厚さの等級は,製品の用途及び使用環境を考慮して選択するが, 受渡当事者間で特別な協定がない限り,表3による。1.適用範囲 この規格は,アルミニウム及びアルミニウム合金の展伸材の素地の防食,美観などを目的として施す陽極酸化塗装複合皮膜(以下,複合皮膜という。)について規定する。3.用語及び定義 3.1 陽極酸化塗装複合皮膜アルミニウム及びアルミニウム合金に平均皮膜厚さ5μm以上の陽極酸化処理を施した後,塗装を施すことによって陽極酸化皮膜の性能に              塗膜の性能を付加して,耐食性,耐候性,装飾性などの品質を更に向上させた皮膜。 注記 主として塗膜の付着性を向上させるための下地処理として平均皮膜厚さ5μm未満の薄い陽極酸化皮膜を施し,その上に塗装を施したものは,複合皮膜には含まれない。4.種類 複合皮膜の種類は,複合耐食性及び耐候性によって区分し,表1 の4種類とする。なお,種類は,複合耐食性及び耐候性の両方の性能を満足しなければならない。複合耐食性複合耐食性試験 b)種類紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験A1A2BC240240240―注記1 JIS H 8602:1992 で規定している種類と比較を付属書Cに示す。注記2 適用環境において,"過酷な環境"とは,腐食・劣化の激しい地域で海浜及び沿岸をいい,"一般的な環境"とは,工業地域,都市地域及び田園地域をいう。海浜とは,海岸線から300m以内の地域(飛来する海塩粒子の影響が最も激しい地域)をいう。沿岸とは,海岸線から300mを超えて2km以内の地域(飛来する海塩粒子の影響が比較的大きい地域。ただし,南西諸島の島は,海岸線から2km超えても,すべてこの区分に入れる。)をいう。工業地域とは,生活活動に伴って,大気汚染物質[硫黄酸化物(SOx),窒素酸化物(NOx),降下ばいじんなど]を発生する地域をいう。都市地域とは,商業及び生活活動に伴って大気汚染物質を発生する地域をいう。田園地域とは,大気汚染物質の影響が少ない地域をいう。紫外線露光量の多い地域とは,亜熱帯海洋性気候に類似した地域をいう。5.品質 5.2 性能複合皮膜の性能は,箇条6によって試験を行い,表2 による。陽極酸化皮膜の厚さ(平均皮膜厚さ) a)μmキャス耐食性碁盤目試験塗膜の付着性沸騰水碁盤目試験塗膜の耐溶剤性耐アルカリ性紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験試験時間 hキャス試験試験時間 hレイティングナンバ RN複合耐食性キセノンランプ式促進耐候性試験促進耐候性サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験b) 複合耐食性試験は,紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験を行った後,キャス試験を実施する。 なお,この試験は,種類Cには適用しない。なお、用途によって特別な皮膜厚さが要求される場合は,表2に規定する平均皮膜厚さの等級にない平均皮膜厚さをきめてもよい。キセノンランプ式促進耐候性試験キャス試験試験時間 h120120 72―400020001000350項目種類試験時間 hレイティングナンバ RN沸騰水試験試験時間 h外観沸騰水試験後の碁盤目試験時間 hレイティングナンバ RN試験時間 h外観光沢保持率%試験時間 h外観光沢保持率%等級表1 陽極酸化塗装複合皮膜の種類耐候性 a)サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験30001500750250表2 陽極酸化塗装複合皮膜の性能A1120塗膜にしわ,割れ,ふくれ及び著しい変色が生じてはならない。試験前後の塗膜の鉛筆硬度の低下は,JIS K 5600-5-4 の 6.2 に規定する硬度スケールで1単位以下でなくてはならない。1204000著しい変退色及び著しいチョーキングが生じてはならない。3000表2 皮膜厚さの等級AA10AA5AA3AA6表3 皮膜厚さの等級と主な用途例等級AA3反射板,家電部品(内封)などAA5AA6AA10AA15AA20AA25参考適用環境過酷な環境で,かつ,紫外線露光量の多い地域の屋外過酷な環境の屋外一般的な環境の屋外屋内性能A29.5以上25/2525/25249.5以上2409以上2000100075以上150075以上AA25平均皮膜厚さμm3.0以上5.0以上6.0以上10.0以上15.0以上20.0以上25.0以上備考 定められた平均皮膜厚さの80%に満たない測定点皮膜厚さがあってはならない。AA15AA20主な用途例台所用品,日用品,家電部品,装飾品,家具部材,車両内装,建築部材(屋内)など台所用品,車両外装,土木・建築部材(屋外),船舶用品など7272750著しい変退色及び著しいチョーキングが生じてはならない。25021JIS H 8601(1999)JIS H 8602(2010)アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜(抜粋)21-21

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