DKC総合カタログNo64
850/856

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■関連資料■2  SI単位から従来単位への換算換    算    式■1  従来単位からSI単位への換算■■■■■■■■第85条■■■■■■■■■■■(850)【積載荷重】第85条建築物の各部の積載荷重は,当該建築物の実況に応じて計算しなければならない。ただし,次の表に揚げる室の床の積載荷重については,それぞれ同表の (い),(ろ)又は(は)の欄に定める数値に床面積を乗じて計算することができる。世界の計算単位としてわが国が採用している「メートル系」とアメリカ等の「ヤード・ポンド系」単位があります。各国間の貿易が拡大されていく中,これらを統一した単位系が必要とされてきました。このために生まれた国際的な統一単位系が SI(エスアイ)です。語源は下記の通り、フランス語の国際単位系の頭文字からとった略称です。1.語源:(仏語) Le Systeme International d´Unites2.定義:基本定義〔m,㎏,s,A,K,mol,cd〕,補助単位〔rad,sr〕,組立単位*および接続語からなる一貫した単位系で国際的に統一されたもの。*組立単位(1)基本単位の組立単位:m²,m/S,m/S² など。(2)固有名称をもつ組立単位:N,Pa,J,Hz など。従来わが国では,力の単位として「重力単位系」を採用してきました。「重力単位系」と「SI単位系」が根本的に違う所は,物体の重さはどこにあっても不変と言う考えであり,基本単位としての力の単位キログラム(f)を採用してきました。(但し,実際には㎏fのかわりに㎏という質量の単位記号が流用されてます。たとえば,応用の単位は㎏/㎟と表示されているが,正しくは㎏f/㎟と表示しなくてはいけない)すなわち質量1㎏の物体に働く重力の1㎏fを絶対のものとして基本単位にしています。しかし,実際には重力は地域による重力差があります。宇宙船では無重力で物体は宙に浮いてしまいます。これに対しSI単位系では,力の単位として物理で使用されている絶対単位系のN(ニュートン)と言う単位を使用しています。物理的には1㎏の質量に1m/Sの加速度を生じさせる力を1Nと呼びます。具体的には、1㎏の静止したボールをバットで打ち,そのボールが最初の1秒間に1m/S、次ぎの1秒間に2m/Sと速度を増やしていったとき,このバットはボールに1Nの力を与えたことになります。この力は地球,宇宙をとわずどこであっても常に不変です。SIでは力は全てN表示として, 1㎏f=9.80665Nと定義されています。特性値の名称引張強さ,降伏点耐力,高圧耐力水 圧,空 圧Y(MPa)= 0.0980665 × X(㎏f/㎠)小数点以下1桁に丸める(1) 換算後の数値の丸め方は, JIS Z 8401 (数値の丸め方)によります。(2) 換算式を相互に使用した場合など, 必ずしも換算値が一致しないことがあります。(英語で International System of Units) 室の種類(1)住宅の居室,住宅以外の建築物における寝室又は病室(2)事務室(3)教 室(4)百貨店又は店舗の売場劇場,映画館,演芸場,観覧場,公会堂,集会場その他これらに類する用途に供する建築物の客席又は集会室(5)(6)自動車車庫及び自動車通路(7)廊下,玄関又は階段(8)屋上広場又はバルコニー換    算    式重Y(N)= 9.80665 × X(㎏f)Y(N/㎟)= 9.80665 × X(㎏f/㎟)整数に丸める構造計算の対象固定席の場合その他の場合数字の丸め方有効数字3桁に丸める(い)床の構造計算をする場合大ばり、柱又は基礎の構造計算をする場合地震力を計算する場合(単位 N/㎡)1,8002,9002,3002,9002,9003,5005,400(3)から(5)までに揚げる室に連絡するものにあっては,(5)の「その他の場合」の数値による。(1)の数値による。ただし,学校又は百貨店の用途に供する建築物にあっては,(4)の数値による。(ろ)(単位 N/㎡)1,3001,8002,1002,4002,6003,2003,900特性値の名称Y(㎏f)= X(N)÷ 9.80665= X(N)× 0.101972Y(㎏f/㎟)= X(N/㎟)÷ 9.80665= X(N/㎟)× 0.101972Y(㎏f/㎠)= X(MPa)÷ 0.0980665荷荷重引張強さ,降伏点耐力,高圧耐力水 圧,空 圧(は)(単位 N/㎡) 600 8001,1001,3001,6002,1002,000= X(MPa)×10.197221SI■■■■■■■■■21-44

元のページ  ../index.html#850

このブックを見る